2022.11.10
プログラミング教育普及の要となる「女の子」獲得施策とジェンダーレス社会への実現
こんにちは!
今回は当社が登壇した「コエテコEXPO」の2日目のセミナーについての実施レポートです。
【コエテコEXPOとは?】
コエテコが主催する、プログラミング教育サービスと課題解決などのノウハウが集結するオンライン展示会。2022年は10月17日(月)〜18日(火)の2日間に渡って開催されました。
https://expo.coeteco.jp/2022
2日目のセミナーでは、今後プログラミング教育の重要なポイントの一つとなってくる「女子生徒のプログラミング学習」について、情報系の学部で学ぶ女子大学生を交えた座談会形式で実施しました。
2020年以降プログラミング教育の必修化が進むとともに、徐々にプログラミングに興味を持つ女の子は増えてきているものの、全国のプログラミングスクールではまだまだ男子生徒の割合が高いのではないでしょうか?
今回のセミナーでは、日本のジェンダーギャップの実態を確認しつつ、理系を選択した女子学生が、なぜその進路を選んだのか、なぜプログラミングに興味をもったのか、女性×理系人材の将来の選択肢とは?について、質疑応答を通してお届けしました。
プログラミング教育普及の要となる「女の子」獲得施策とジェンダーレス社会への実現
<セミナー概要>
10月18日(火) 11:00 〜 11:30
プログラミング教育普及の要となる「女の子」獲得施策とジェンダーレス社会への実現▼コエテコEXPO セミナー概要
https://expo.coeteco.jp/seminar/E7u-Zcd0
セミナーの登壇は代表の脇田と、当社でインターンをしている島津(東京理科大学在学中)の2名で実施しました。
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脇田 真太郎
エデュケーショナル・デザイン株式会社 代表取締役
青山学院大学卒。在学中に英国国立リーズ大学ビジネススクール(LUBS)留学。NPO法人ETICを通じてスタートアップ企業で10ヶ月間のフルタイムインターンも経験。 卒業後、外資系広告代理店(WPPグループ)にてMicrosoftをはじめグローバルクライアントのマーケティング戦略やプロモーション展開を担当。2013年エデュケーショナル・デザイン株式会社を設立。
島津
エデュケーショナル・デザイン株式会社インターン
東京理科大学2年。
大学では機械学習を学習しつつ、大学に入ってから関心が高まったマーケティング領域にてインターンを実践中。
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まずはジェンダーギャップについて、改めて見ていきましょう
毎年発表されるジェンダーギャップ指数。
日本は総合116位とかなり低い数値です。しかし、「教育」という分野で見るとなんと1位。
ただし、これは「識字率」「初等教育へのアクセス・就学率」という観点で見られているものです。
これ以上のIT教育・プログラミング教育といった観点からはまだまだ低いのが現状かと思います。
経済分野のスコアを見ても、様々な面で格差があり、全体スコアは121位と低い順位となっています。
当社のサービスの男女比は?
では実際にプログラミング教育における男女比はどのような割合になっているでしょうか。
参考に、当社の直営校(静岡県)の男女比をご紹介します。
コースによってもばらつきはありますが、女子生徒は約2割程度という状況です。多くのスクール様でもこのような割合になっているのではないでしょうか。
当社としても女子生徒の割合を増やしていきたいと考えています。
\ここからは島津も含めた座談会形式でお届けします!/
<座談会テーマ>
「女子生徒がプログラミング学習をすることで広がる未来」
脇田:先程のジェンダーギャップの日本の指数についてどう思いますか?
島津:教育を受ける上ではジェンダーギャップについて感じることはほとんどなかったのですが、「卒業後、社会に出てからジェンダーギャップに直面することがあるかもしれない」と考えると、少し不安な気持ちになります。
脇田:僕も娘がいるので、将来あの指数のまま変わらないとしたら、親としても不安な気持ちになります。この数字を改善していきたいと思っています。
島津さんは、そもそもなぜ理系に進もうと思ったのですか?
島津:もともと数学や物理などの理系分野が好きで勉強したかったことと、将来の職業を考えた時にIT業界に興味があったので理系に進もうと思いました。
脇田:なるほど。得意教科はやはり数学などの理系科目ですか?
島津:数学はもちろん好きですが、一番得意なのは国語でした。
脇田:国語!?国語は得意だけど、行きたい方向に行くための逆算で理系科目を選択していったということなんですね。得意科目を無理に使っていく必要はない、というのは参考になりますし、面白い選択ですね。
機械学習を専攻しているとのことですが、プログラミングはいつから学び始めたのですか?
島津:高校まではプログラミングはやったことがなく、大学に入学してから勉強し始めました。
脇田:何かきっかけはあったのですか?
島津:父がIT業界で働いていて、仕事内容も楽しそうだったのを見ていたことがきっかけです。
脇田:当社のプログラミングスクールでも、お兄さんがやっていたら妹や弟もやってみる、周りがやっていたからやってみよう、というのはあるあるですよね。
プログラミングを学んでいることで、「将来の選択肢が広がりそうだな」と感じることはありますか?
島津:「プログラミング=IT企業で仕事をする」というイメージがあると思いますが、IT企業からサービスを受けている企業も知識がある人を求めていると思うので、仕事の幅は広がっていくんじゃないかなと思います。
脇田:なるほど。とはいえ女子のプログラミング学習人口が少ない現状がありますが、女性目線で見てなぜだと思いますか?
島津:恐らくプログラミングは難しそう、取っ付きづらそうというイメージが持たれていることが原因なのではないかなと思います。
脇田:「難しそう、男性がやる分野」などの固定概念はまだまだあるかもしれないですが、最初のハードルが低くなれば女子もプログラミング学習をはじめやすくなりそうですよね。
この点について、当社も課題に感じてますし、教材の開発にもしっかりその視点を入れていきたいなと思っています。
IT教育を提供する企業として、女子生徒がプログラミングを学習することで、将来の選択肢が広げられ、これから働く上でも付加価値がつけられると感じています。
逆に、男女問わずIT教育に触れていない状況だと、職業の選択肢が限られてしまうのはこれからの世の中避けて通れない状況だと思います。楽しく学べるコンテンツを開発することによって、女子の学習人口を少しでも増やしていければいいなと思っています。
2022年春、女の子も楽しめる新コースを開発中です!
エデュケーショナル・デザインでは、男女問わず楽しめる新コースを鋭意開発中です。
低学年から学べて、タブレットでも学習できるコースになる予定です。
パーティーや食べ物をテーマにしたコンテンツで、楽しく学べる学習コンテンツにしていきますので、お楽しみに!
今回のセミナーにご参加いただいた方からは、このような感想をいただきました。(一部抜粋)
- 「女子生徒の保護者と話す際に、今回の内容を伝えてみようと思います」
- 「とても勉強になりました」
- 「特に女子には結婚や出産で職場を離れても復帰できるスキルとしてプログラミングを学んでほしいです」
- 「女性にもプログラミングを体験して欲しいと思っています」
皆様の感じている課題、社会の課題を解決するために、当社もコンテンツ・サービス開発に尽力してまいります。